絹ごし豆腐「今小町」> とうふ(富山市城村)
富山の各地には新鮮で品質の良い素材を生かした食品が数多くあります。
生産者がこだわりを持って取り組む特産品づくりを北日本新聞社の「地産知消 仕掛け人」より
紹介いたします.
のどかな田園風景の広がる富山市城村にある「とうふ旬工房」。店主の藤井優さん(61)は、毎日午前二時ごろに起床して豆腐を作り始める。厚揚げなどを作る妻の道子さん(57)も午前三時ごろに目覚め、夫と協力して作業を進める。プレハブ造りの小さな製造場からは毎朝、湯気と大豆の香りが漂ってくる。
藤井さんは大手自動車メーカーに設計士として三十八年間勤務してきた。五十歳を過ぎたころ、「会社には六十歳までしかいられない。何か手に職が付けば、体が持つまで仕事を続けられる」と考え始めた。
豆腐職人を志したきっかけは、黒部市の豆腐店を取り上げたテレビ番組だった。店主が楽しそうに思いを込めて豆腐を作る姿を見た藤井さんは黒部市の店を訪ね、店主に弟子入りを申し込んだ。働きながら週一回通い、平成十四年九月に退職した後は二日に一回と回数を増やした。一年四カ月の修業の後、独立を決め、十五年に同工房を開店した。
